ライフネット生命は、個人保険・団体信用生命保険・プラットフォームの３つの事業を通じて、デジタルテクノロジーを活用しながら、お客さまの視点に立った商品・サービスの提供を実現し、オンライン生保市場の拡大を力強く牽引するリーディングカンパニーを目指します。

経営方針において、重点領域に「顧客体験の革新」及び「販売力の強化」、経営目標にEEV（ヨーロピアン・エンべディッド・バリュー）の早期の2,000億円到達を掲げています。また、IFRSの保険サービス損益における10%の継続的な成長に向けて事業運営しています。
今後も、「正直に、わかりやすく、安くて、便利に」というライフネットの生命保険マニフェストに基づいて磨き上げてきた商品・サービスを強みとして、オンライン生保市場のさらなる拡大を実現します。
 

　当社は、2008年にインターネットを通じて個人のお客さま向けに直接保険を販売するインターネットチャネルから事業を開始し、その後、2016年以降はインターネットチャネルで培った強みを活かしてパートナービジネスチャネルを開始、さらに2020年からプラットフォーム事業、2023年からは団体信用生命保険事業を開始しています。

　インターネットチャネルは、個人保険事業の成長を牽引するチャネルとして主に若年層を中心とするお客さまからの支持を得て、着実な成長を実現しています。また、オンライン生保のリーディングカンパニーとして商品・サービスにおいて高い評価を獲得し、近年では中高齢層のお客さまからも選ばれ、事業規模を拡大しています。改めて当社の主要な顧客層であり、デジタルと親和性の高い若年層のお客さまの獲得に重点を置いた営業戦略を推進するとともに、「正直に、わかりやすく、安くて、便利に。」という当社ブランドの提供価値をより一層強化することで、インターネットチャネルによる業績の伸長を目指します。

　そして、インターネットチャネルによって培ってきたオンライン生保のリーディングカンパニーというポジションが、「パートナービジネスチャネル」という新たなチャネルの創出に繋がっています。パートナービジネスチャネルは、2016年にKDDI株式会社と提携を開始して以降、様々な業種との協業を拡大しています。幅広い顧客基盤と強いブランド力を有するパートナー企業の経済圏の一環に組み込まれることで、より多くのお客さまに当社の保険商品・サービスを提供しています。

　このように、個人保険事業の成長戦略は、パートナービジネスの拡大により、オンライン生保市場の拡大がさらに加速し、その結果、当社の事業規模が加速度的に成長する、という成長ループにあります。今後、さらにオンライン生保No.1としてのポジションを盤石にするとともに、パートナー企業のエコシステムにおける一翼を担うことでより一層の成長加速を目指します。

　当社は、金融サービスのデジタル化という大きなトレンドを捉え、個人保険に留まらずオンライン生命保険の接点をさらに拡大するため、開業来初となる団体信用生命保険事業を2023年7月から開始しました。まず、パートナー企業であるKDDIグループの金融事業の一つである、auじぶん銀行株式会社の住宅ローン利用者に向けて団体信用生命保険を提供しています。auじぶん銀行は、2015年に住宅ローンの提供を開始以降、住宅ローン事業を急速に成長させ、顧客満足度・実績ともに高い評価を獲得しています*。

　当社にとって、今回の団体信用生命保険事業への取組みは新たな挑戦であり、今後DXを推進する銀行業界において、オンライン生保が大きな役割を果たしていけるよう、提携先銀行の拡大を見据えながら団体信用生命保険の成長を目指します。
　なお、当社は月次業績速報において団体信用生命保険における保有契約年換算保険料の速報値を開示しています。

＊2023年オリコン顧客満足度調査 住宅ローン「金利」、「団体信用生命保険の充実さ」2項目で第1位
 

　当社は、オンライン生保市場の一層の拡大を図るため、お客さまと商品・サービスをオンライン上で繋ぐ架け橋となることを目指して、2021年5月に子会社の「ライフネットみらい株式会社」を設立し、オンライン保険代理店の事業を行っています。
　個人のお客さま向けに提供するオンライン保険代理店としてのUI/UXの向上に努め、生命保険に留まらず、損害保険、少額短期保険も含めた商品の拡充を進めます。また、オンライン保険代理店としての知見をもとに、新たに法人のお客さまに向けてオンライン保険ビジネスに必要なシステムやデジタルツールを提供することを目指しています。

　なお、当社は2023年度よりライフネットみらい株式会社を連結子会社としています。

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☞ライフネットみらい株式会社のオンライン保険代理店 betterChoice