3赤字の成長企業?!数字のミカタ

保有契約件数は右肩上がり

ライフネット生命は開業以来、順調に保有契約件数を伸ばし、2019年1月には30万件を突破しました。約19万人のお客さまに契約いただいているライフネット生命の大きな特徴は、若い世代のお客さまに選ばれていることです。

お客さまの年齢は、20代から40代の子育て世代で8割強を占めています。また、ライフネット生命で初めて保険を契約するお客さまの割合が多いことも特徴の一つです。

新契約の年代別割合

※1 2017年度に成立した新契約件数ベース(39,175件) 出所:ライフネット生命 新契約データ(2017年度)

※2 一般社団法人生命保険協会 「生命保険事業概況年次統計 年齢階層別・男女別統計表(2017年度)」(件数ベース)

新規加入者の割合

※2017年度の申込者のアンケート結果

成長しているのに経常損益は赤字?

生命保険会社は、契約者が増えることで、定期的かつ継続的に得られる保険料が増え、安定した収入を得られます。一方で、契約を獲得する際にかかる費用を、毎月の保険料として長期の契約期間で回収することから、契約初期は収入よりも支出が過大になります。このため、新興の保険会社は、法令で費用計上のタイミングを将来に先送りすることが認められています。

新契約獲得後の収入と費用のイメージ

このグラフは生命保険事業の仕組みに対するイメージを把握していただくために記載しているものです。保険金等の支払いが想定を超えて生じる場合などもあることから実際の損益を確約するものではありません。

 

ライフネット生命の業績を見ると、一般事業会社の「売上高」にあたる「経常収益」は、保有契約件数の拡大に伴い、右肩上がりで成長しています。一方、利益を表す「経常損益」は、まだ損失、いわゆる赤字が続いています。これは、ライフネット生命が新興の保険会社であり、保有契約に占める新契約が相対的に多いことから、費用が保険料より過大になる傾向があるためです。また、開業から5年間、計上を先送りにしていた費用を、開業9年目である2016年度まで分割して計上していたことにもよります。なお、この費用については、2016年度に残額を全て計上したことで償却が完了しています。

経常収益

経常損益

保険会社の価値を見るのに適切な指標は?

新契約の獲得から利益の実現までに時間がかかる保険会社の事業特性を考慮し、会計損益などの単年度の財務指標を補強するために設けているのが、EV(エンベディッド・バリュー)という指標です。

エンベディッド・バリュー(EV)の構造

 

EVは、純資産や内部留保などの株主に帰属する資産に、現在の保有契約から将来生じると想定される利益の現在価値を加えて算出します。このため、EVでは、契約の獲得に伴い契約から将来期待される利益の価値が認識されます。

生命保険会社の企業価値を評価するためには、会計損益だけでなく、EVのような長期的な指標も考慮することも必要です。

ライフネット生命は、開業以来着実にEVを増加させており、今後も、新契約業績の成長性を確保しながら、着実に保有契約を拡大し、企業価値を高めていくことを目指します。

EV・企業価値の関係

ライフネット生命のEV

今後の成長戦略については、「4 新たな挑戦!さらなる成長戦略」をご覧ください。