生命保険会計用語のワンポイント解説

チルメル式

責任準備金(※)の積立方式の一つで、生命保険契約当初は、保険料積立金の積立額を小さく積み立てる方式のこと。生命保険会社の事業費(※)が、契約初年度に多額になるのが一般的であることを考慮し、事業費(※)を初年度に厚くし、2年目以降一定の期間で償却すると想定して、責任準備金を計算している。

※日本会計基準

 

参照:生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2014年版(一般社団法人生命保険協会)

IR担当者がちょっと補足

新設会社では、保有契約に占める新契約の割合が相対的に高いことから、法令により、チルメル式を採用することが可能です。
5年チルメル式では、5年経過すると、平準純保険料式と同様に責任準備金を積み立てることとなります。

保険料積立金の推移を示すグラフ。縦軸は積立金、横軸は経過年数。『平準純保険料式』は直線的に増加し、5年時点での積立金が示されている。『チルメル式』は平準純保険料式よりも低い積立金を示す点線で表され、矢印で比較されている。

参照:生命保険入門(出口治明著、岩波書店)
   生命保険会社のディスクロージャー虎の巻2014年版(一般社団法人生命保険協会)

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